会山行 小川山

メンバー

13名

日程

2024年7月6日〜7日

行程

7月6日(曇後雨)
廻り目平 9:00 兄岩 9:20〜14:00 廻り目平 14:30 

7月7日(晴)
廻り目平 9:00 兄岩 8:40〜17:00 廻り目平 17:30 

会山行は両日とも小川山の岩!

◾️講習内容

◾️ダイナミックビレイ
クライマーが落下した時に、壁に激突しないようにする。テンションがかかったタイミングでロープを繰り出す、または飛ぶことで、落下エネルギーを緩やかに壁方向に変換できる。怪我防止のために必須技術。落下距離が伸びるため、2ピン目とかでやるとグランドする。常にやれば良いわけではない。

◾️最後の回収時、ハの字を外さずに残置リングにロープを付け替える方法
・0.終了点にロープをかける、テンションを掛けてもらう。
・1.自分の支点にセルフをとる(リングはゴチャつくからできるだけ使わない。)
・2.リング(リング2つであれば2つ)にロープをかける。折り曲げて2本通して、八の字を作り、管付きでビレイループにつける。
・3.自分のタイインポイントの八の字を解除。セルフがあるから大丈夫。
・4.ビレイヤーにテンションをしてもらい、2に荷重がかかることを確認する。手順3で八の字を解除していないと、自分のタイインポイントの八の字へのテンションを4の確認と誤認することがあるため、必ず3→4の順で行う。
・5.セルフを解除し降りる。

何を確認したいのか、確認したい対象にテンションがかかっているか。確実に確認できているものが何か、落ち着いて確認する。

◾️トップロープで最後に付け替える際の注意点。
残置にかけ直す前に掛かってるロープを外すと落ちる。当たり前だが、やりかねない。今自分は何で浮いているのか、テンションの移り変わりを一呼吸置いて確認する。

講習後は、各々やりたい課題へ。各自登ったルートを記載する。

◾️その他tips
ハングなどで剥がれないようにするためのカラビナがある場合、カラビナ同士を付けないようにする。傷ついちゃう。

◾️懸垂下降のロープの回収
引き上げる側のロープに摩擦が掛かって重い時は、引き上げる側のロープを浮かせてそのタイミングで引く。理解せずに、メンバーと2人でロープをピョンピョンさせてしまい、恥ずかしい気持ちに。

◾️靴は座ってしっかり履く。

◾️沢の移動
岩が濡れてる時は飛ばない。行けるだろう運転ではなく、滑ったらどうなるだろう運転。不安があれば大人しく靴を脱いで渡ろう。

◾️クラック
出来るだけ上で決める。距離も稼げて壁から剥がれない。足は膝を使って登る。順手逆手両方試す。縦に入れて接地面を増やす。

心に残ったレギュラーを折角なので記載させていただく。

前回宿題となったレギュラーを、会員とトライ。会員はフラッシュチャレンジ。1便目はどちらもクリアならず。残念。ムーブを確認しながらトップアウト。 2便目、ヌンチャクは掛かっておらず、マスターをかける必要があった。マスターだとちょっと、きついのかもしれないぜ、という感覚。会員、やってほしいな、と内心うっすら期待するも、会員も同じ感覚である空気を察する。これは、、やるしか無い、、と覚悟を決め、「マスターやりますっ」と伝える。「うん。」と返事。くはっっ。まだ何処かで期待していた自分にグッバイ。真に覚悟が決まる。やってやんよ、とムーブを確認していた所、10分位経って「俺マスターやるよ」と会員。文章では何とも表せない熱い空気を纏った「マスターやるよ」に男気を感じながら、お言葉に甘える。 「まぁ、行ける気もするし、本調子でもないし」と言いながら、マスタートライ。「ホールドとかムーブ覚えるの得意なんだよね」という言葉通り、淀みなく第1核心へ。前にトライしていたインド人のムーブを吸収しつつ、核心を抜ける。第2核心である最後のスラブ前まで到達。ビレイヤーからはもう見えない位置。ロープの感覚で、登り始めたことが分かる。ドキドキしながらビレイしていると、ロープが大きく手繰られる。これは、、行ったかっっ?胸を轟かせながら、ロープを繰り出すと、空から「テンショーン」と会員の声。や、、やりやがったっ!!マスターでっ!漢だっっ! 透き通る青空の下、輝く太陽には円環の虹が浮かぶ。天の祝福を受けたかのように地上に舞い降りた一人の漢と、アツいグータッチを交わす。アツいぜ。普段クールな会員も、この時はかなり嬉しそうであった。

マスターをして頂き、その上マスタ―RPをかまされると、「登るしかないっ、!」と気合が入る。川上RPをトライ。 会員とは真逆、記憶力がウンコな自分だが、前回と合わせて五便目、鬼のオブザベもあって第一核心はスムーズに抜ける。休めるとこで毎度3分くらい休みながら、第二核心のスラブに到達。会員からのバトン、ここで落とす訳にはいかない。息を整え、覚悟を決めトライ。想いの強さは無情にも、手汗となって、その想いを阻む。ま、まずい。保持感が悪く、握り直そうとした瞬間、左手が剥がれる。緩やかに壁から剥がれはじめる身体。必死に左手で壁を撫で、ホールドを探す。頼む、止まれっ、、奇跡的に指が何かに引っ掛かり、身体が止まる。あ、あぶねぇっ、、だが、気は抜けない。そのままジリジリと身体をねじ上げ、リップに手が届く。瞬間、駆け巡る脳内物質。嗚呼っ!最高っ!!経緯も相まって、死ぬほど嬉しく、最高のトライであった。地上で会員とグータッチ、アツいぜ。会員も居合わせた会員も喜んでくれ、とても嬉しかった。 マスターを掛けて頂いた、漢と最高の課題、レギュラーに謝謝。

山域

奥秩父

山行形態

過去の山行記録

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