会山行 阿弥陀岳北陵

メンバー

L嵯峨、河内

日程

2024年2月3日〜4日

行程

2月3日(晴)
美濃戸口 10:00 赤岳鉱泉 13:00 幕営・雪面歩行・滑落停止訓練 13:00〜17:00 食事・就寝 18:00

2月会山行。嵯峨、河内の2名共に雪山岩稜登攀したく、阿弥陀岳北陵へ。

初日、無風快晴。
ここ数日の降雪で白化粧をした八ヶ岳の岩峰。凛として青空に美しく、壮観。

赤岳鉱泉着後、テント設営。
気温高く、テント内あたたかく、また広く、快適。「ホテルだ住める」と喜ぶ嵯峨が微笑ましい。

アイスキャンディを予定していたが、不運にも、イベント開催により、13:00終了のため不可。

周辺の雪斜面にて、アイゼンピッケルを用いた歩行・滑落停止訓練を実施。

時間に余裕があり、イベントに首を突っ込みつつ、比較的のんびり過ごす。

夜半、降雪があり、5センチほど積もる。

行程

2月4日(曇)
起床 3:15 赤岳鉱泉発 4:30 取り付き付近撤退 7:15 赤岳鉱泉 8:00 美濃戸口 11:00

小雪ちらつくが、昼にかけて回復予報。気温高め。嵯峨、河内共に睡眠十分にとれ、コンディションはすべからく良い。
「絶好調」と意気あふれる嵯峨。
河内も意気揚々とスタート。

日の出と同時に岩稜にとりつくべく、夜明け前に赤岳鉱泉を発ち、暗い針葉樹林を歩き、阿弥陀岳をめざす。

しかし、物事はそううまくはいかない。
バリエーションに入るあたりで踏み跡のない誤ルートに入ってしまう。ピンクテープはあるが、降雪により悪路と化し、他の登山者は迂回ルートを作っていたのだ。
後から振り返れば、比較的明瞭な踏み跡があったため、迂回ルートを見つけることは難しくなかった。

ところが、1ヶ月前に雪の少ない状態の同ルートを歩いた嵯峨は、踏み跡のない現在の状態でも正である、と盲信してしまった。
またこの判断について、河内は若干の違和感を覚えたものの、雪山経験の乏しさ、自信のなさから嵯峨を引き止め、一考をうながすことはしなかった。

そのまま、無尽蔵の体力で腰の高さまである雪をひたすらラッセルし突き進む嵯峨。しかし、さらりとした雪は、蟻地獄に落ちた蟻のように、大奮闘する嵯峨を無情に押し返し、わずかにしか進めない。

無我夢中にもがく2名を横目に、時は駆けるように進む。。。

空が明るくなり始めるころ、なんとか尾根へ乗り上げる斜面を登り始めるが、6:30。7:30の岩稜取り付き到着リミットがあやしくなる。45°を超える急斜面にすかすかした軽い雪が深く積もり、周囲の木々が斜傾していたことから、嵯峨が雪崩のリスクありと判断してロープを出し、一方が木々で身を確保し、ロープで繋がれた他方が先行して登る、隔時登攀(スタカット)で尾根へ乗り上げる。

尾根へ出ると、踏み跡のあるルートへ合流。時間を気にしつつしばらく急な尾根を登るも、7:15、岩稜取り付き手前にて、到着がタイムリミットギリギリになることが確定となり、下山(引き返し)を選択。

嵯峨、河内共に悔しさ、無念さに身を震わせながら、赤岳鉱泉へ戻り、テント撤収。反省会をしつつ美濃戸口へ下山。
タクシーで茅野駅へ降りて、そばを食べ帰京した。

(河内)

山域

八ヶ岳

山行形態

過去の山行記録

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