2022/06/18
谷川連峰
L桂野、坂本
アルパインクライミング
2022/06/18(晴)
一ノ倉出合3:30 - 取付5:00 - 登攀開始 5:15 - 終了点9:00 - 南陵6ルンゼ下降点 10:00 - 南陵テラス 11:30 - 出合13:15
周知の事だが、6月末くらいまでは一ノ倉は雪渓が残っていてアプローチが楽であり、登攀適期である。故に、6月末までは坂本と一ノ倉月間と定義し、前回の衝立中央稜、変形チムニーに続いて中央カンテを企画した。
当日TOPを取って一気に登攀、下降を行うタクティクスを取ったので、前日は24時桂野邸集合。2時30分駐車場発とした。暗い中の雪渓アプローチだったが、慣れたチームなら問題ない。丁度テールリッジを詰め切るかどうかのあたりで夜明け。美しい一ノ倉の夜明けだ。当然中央カンテの取りつきはTOP。後からギリギリ10分遅れ位で後続パーティ。早起きは三文の得か。
勇躍、登り始める。
○1P 坂本 バンドからフェース(Ⅲ+)
セカンドだと最初のトラバースが引っ張られてちょっと怖い。しかしその程度は織り込み済み。問題なし。
○2P 桂野 緩いフェース(Ⅲ)
何という事もないⅢのフェース。ランナウト・・・泣。
○3P 坂本 バンドからカンテ(Ⅳ)
濡れた4級。悪い。しかしなんとかなる。カンテに出ると気分よく登れる良いルートだ。
○4P 桂野 カンテ(Ⅲ)
ランナウトする。よって一か所ハーケン。バチぎきで回収に手間取る。
○5P 坂本 ルンゼ~チムニー(Ⅳ)
楽しいチムニー。前回一度やっているのでリード、セカンド共に瞬殺。
○6P 桂野 フェース左上~カンテ(Ⅲ)
ランナーほぼなし。簡単だが精神力必要。ここはハーケン打たず。しかし前回の残置を回収。
○7P 坂本 コーナークラック(Ⅴ)
垂壁を超えてコーナークラック。前回は少し歯ごたえありとの見解だったが今回は二人とも余裕をもってクリア。
○8P 桂野 スラブ左上~凹角(Ⅳ)
特記事項なし。濡れていて前回よりも悪かった。
○9P 坂本 草付き凹状フェース(Ⅲ)
簡単だがこれまたランナウトするフェース。トポだと40mだが、もう少し長く感じた。
前回苦労した下降路は全て頭に入っている。9時に終了点に着いたので十分に休憩を取ってから懸垂。笹ヤブもルート把握しているので不安なし。後は全てルーチンワーク。駐車場に3時前に到着した。前回とはえらい違いである。
今回の山行で唯一失敗したのは、烏帽子スラブのトラバース前に染み出し近くで休憩した事であった。あっという間にブユから集中攻撃を受け、帰宅後に腕が倍の太さの筋肉男になったのは秘中の秘である
記:桂野