2022/06/03
奥秩父
加藤智、他1
マルチピッチクライミング
2022/06/03(晴時々雹)
8:30 植樹祭広場駐車場 - 10:30 翼ルート14:30 - ルート取り付き15:30 16:00植樹祭広場駐車場
昨年の10月、霧雨の瑞牆カサメリ沢にて濡れた岩に泣かされた帰りの駐車場で、アルパインクライマーでピオレドールクライマーの佐藤祐介さんに会って立ち話をした。泥だらけの顔に異常なテンションで、瑞牆に新ルートを開拓してきた話を意気揚々と語っていたのを印象的に覚えていた。2022年3月号のROCK&SNOW(山と渓谷社)へ寄稿された佐藤さんの記事により翼ルートが再生されたことを知る。
翼ルートは十一面岩末端壁右端から正面壁頂上まで繋ぐルートで、正面壁への初登ルートらしい。全7pルート上には古いリングボルトが一つだけあったが、その他はオールナチュラルプロテクション。野生的で冒険心も相まってアドレナリンが出る素晴らしいルートであった。登攀は1、3、4、6pを加藤、2、5、7pをパートナーが担当。時折吹く風、霧雨と思ったら強い日差しに最後は雹。目まぐるしく変わる天気の中、登攀を楽しんだ。昨年から大分トラッドクライミングをサボってしまっていて、フリーグレードも伸び悩んでいたが、チームオンサイトできたのは成果であった。
正面壁の頂上で雹に降られ岩も濡れてきたので慌てて懸垂を交えて下降する。肩の広場から樹林帯に入るまでは滑ったらおしまいなので緊張した。
因みに1、2pは山河微笑のオリジナルライン。1p目は5.9 だが、途中からまともなプロテクションが取れないなかランナウトするので全ピッチ中で一番神経を使った。佐藤さん曰く、このピッチを余裕でこなせないようなら出直したほうが良い。というのはうなづける。7p目の途中からは男性である自分にとってもかなり幅広のフィストクラックで、佐藤さんも10b相当に修正しているので、理解しておいた方がよさそうです。
記:加藤智