本仁田山（小原さん慰霊）

日程

2022/05/07

山域

奥多摩

メンバー

柏木

目的

小原さん慰霊山行

行程

2006年4月25日の本仁田山落雷事故発生から早いもので16年経過した。小原さんを偲び、慰霊山行を決め 　　　た（17回忌）。会事務所（荻原さん）に連絡を入れ、奥多摩駅から安寺沢の登山口に向かう。途中、献花 　　　用の花を求めて生花店を探してみたが花屋は閉店、コンビニでも花は扱って無かったので花を諦め、酒好き 　　　の小原さんにはお酒ということにし、酒類（カップ酒、缶酎ハイ）を買い持って行くことにした。

氷川国際マス釣り場近くのキャンプ場は今流行りのキャンピングなのか大変賑わっていたが、安寺沢に向 　　　かう登山者は私一人だった。通行車両の無い静かな舗装路を住宅庭先の色々な花を見ながらのんびりと歩 　　　く。安寺沢の登山口に近づくと竹林の上の方が騒々しいので見上げると野猿がこちらを警戒して見ていた。 　　　この辺で野生の猿を見るのは珍しい。

登山口に着いて靴紐を閉め直してから登り始める。乳房観音分岐を過ぎてから登山路の傾斜が急になり大 　　　休場尾根に入る。約1時間ジグザグ登りをすると傾斜が落ち、明るく少し開けた場所（事故当時ヘリコプタ 　　　ーで吊り上げるため灌木を伐採した所がまだ残っていた）に到着。山頂に向かって左側の少し高いところに 　　　小さな石積み（慰霊祭で積んだケルン）が残っていた。

ここで、小原さんへ黙祷、献杯する。ちょうど日が差してきて新緑がきれいに映えてみえ、ゆったりした 　　　気持ち良い時を過ごすことが出来た。

小原さんとの山行の思い出は、必ずザックの中からお酒の類が出てきたこと。後輩の私が酒を持って行か 　　　なくても殆どの山行でご馳走になってばかりいたこと等懐かしく思い出しました。これからはここを訪れる 　　　時には必ず「酒類を持ってきます」と祈り、慰霊としました。

気になっていた小原さんの慰霊が済んで、帰りは鳩ノ巣へ下りることにした。鳩ノ巣へ下山する道では、 　　　単独登山者1名に会っただけで静かな下降路歩きを楽しめた。途中、熊野神社に立ち寄り、無事下山の感謝 　　　のお参りをしてから鳩ノ巣駅に向かう。

鳩ノ巣駅に到着し、会事務所に下山報告しているとタイミング良く東京行きの電車が来たのでこれに乗り 　　　今回の慰霊山行を終了した。

記：柏木