城山南壁

日程

2022/03/20

山域

伊豆城山

メンバー

L坂本、瀧濱

目的

マルチピッチクライミング

行程

今回はわたくしのバトルランナーリベンジマッチ。
まずは相変わらずギリギリまで予定が定まらない僕にも関わらず、嫌な顔せず待ち、付き合ってくれたこーちゃんに感謝感激です。

初めてこの課題を触ったのは5年前。
ハイキングからはじめた我々同期のノジー、岡ちゃん、こーちゃんの4人とでだ。
ノジーとツルベで登ろうと話していたのに、 わたしが1ピッチ目があまりにもできなさすぎて、全てのピッチをお任せ。さらにセカンドなのに恐怖に慄きながらA0祭り。心がポッキリ折れ、とても悔しい思いをした。

その1年後、山ちゃんとハラっちと訪れた事もある。その時は先行パーティーが詰まってルート渋滞、それに加え小雨降り出し岩がしっとりしてしまった事もあり先送り。手頃なショートルートで遊んで、美味しい海鮮丼を食べて帰宅。

個人的に因縁の課題なのだ。
そして今回のチャレンジとなった。

嫌なマイナスの記憶というものは、鮮明に思い出してしまうようで、現場に着きハーネス を履いていると5年前の嫌ぁ～な思い出が蘇り、口は中はカッピカピ。。

僕らの前に2パーティー入っていて、取り付きで準備して待ち。
こーちゃんから、「どうする？ツルベにする、全部やる？自分の納得できる方でいいよ。」
と優しくも厳しいお言葉をいただき、とりあえず1ピッチやってみて判断でもいいかなと、得意の甘えの言葉をお返しした。

先行パーティーセカンドが登り出したところで、チャレンジスタート。
いざ登ってみると、緊張はしたものの怖さは無く、なんて事ないじゃない！楽しいじゃない！！最高ー！！！
快適なクライミングで、1ピッチ目終了点に着いて、「着いたー！」の発声と共に緊張と5年前の恐怖はどこへやら。全てリードしよ！っと決めた。

こーちゃんを引き上げながら、暖かく優しいポカポカ日光を浴びて素敵な景色を見ていると、綺麗な鳥の鳴き声。たまりません。

先行パーティーが2ピッチめハング超えのところでかなり苦戦していて待ち。
先行パーティーのセカンドが登りだすところで1番最初に登っていたパーティーが懸垂で下降してくる。
さらに待ち。
ただ、壁に張りつき、素敵なロケーションの中、仲間と大好きな山の話し&くだらない話しをしてケタケタ笑う。この久しぶりな感じは楽しく、とても贅沢な時間だった。

2ピッチ目のハング超えは下からピンがとれるし、ポイントとなるホールドを見つけられれば、程よいドキドキで楽しい。 ハングを超えて支点構築。
ハング下にもピッチ支点はあるが、超えて支点をとるのが吉な気がする。
今日のトライ前に平日ジムでカトゥーさんに会った時、ピッチ支点から1ピン目かけれず墜落すると0ピンビレイになるので、ハングを超えてから支点とったほうが良いみたいよ。と助言をもらっていたのだ。確かにその通りだった。

3、4ピッチめは繋げて登攀。ランナウトしているのでドキドキするが、探せばスタンス、ホールドはしっかりしていて快適そのもの。
以前宇塚さんが、ヤバそうだけど、実は全然ヤバくないのが最高だよねぇ～と言っていたのを思い出した。最高でした。

無事終了点に到着。
天気のように気分も晴々。たまらんおじさんです。
僕らの後続はいなかったので、同ルートを懸垂。今回は60mのシングル。3回の懸垂で無事着地。
こーちゃんとガッツリ握手を交わした。

その後は、近くのショートルートで16時30分くらいまでクライミング。
調子ノリノリの私でしたが、ショートルートにしっかり釘を打っていただき終了。引き続き精進します。

とても有意義な1日となりました。

記：瀧濱