奥久慈男体山

日程

2022/03/05

山域

阿武隈高地

メンバー

吉田

目的

歩行訓練

行程

2022/03/05(晴)
9:00大円地駐車場 - 9:20健脚コースー10:25奥久慈男体山 - 11:00大円地越 - 11:40小草越 - 14:00釜沢越 14:40鷹取岩 - 16:10大円池駐車場

グループや数名のソロの登山者がいるだけで、 奥久慈男体山の登山道はとても静か。土曜日だけれど平日のように感じる。 登山口から見上げる男体山は岩がごつごつした山でとてもかっこいい。 空が青く澄んでいて、雲一つない良い天気に恵まれた。

登山道から少し入ると、小さな民家や畑や小川があり、 軍鶏の料理を振舞うと書いた看板がある。 軍鶏が食べれるんだなと思いつつ、歩みを進める。地方の山は、その土地の特産物が知れて嬉しい。

登山道はふかふかした落ち葉で道幅が狭く、崖になっている箇所が多くみられた。 滑って落ちることがないように慎重に歩みを進める。

男体山の植物は杉が多そうに感じたが、奥多摩の植林の杉とは少し様子が違い、 とてもワイルド。足元の一部にはフキノトウが芽吹いており、春を感じた。

健脚コースを選択し岩場と鎖場の多い道を歩く。 わたしは岩場や鎖場の経験が多くはないため、今日は体力をつけることと、鎖場や岩場に慣れるためにこの山を選んだ。

鎖場や岩はそこまで難しいことはなく、鎖を使わずに岩を掴み足場を選んで登っていく。 登りきると遠くまで広がる深い山々が見え、その合間に小さな集落が点々と見える。 この先には日本海が広がっていることを思い、しばらく風景を楽しんだ。 山々が連なる様子も奥多摩とは違う。里山の様々な姿を知り、面白いなと感心する。

男体山からはひたすら自分よりも背丈の高い藪をこぎ、稜線を歩く。 櫛が峯、釜沢越、鷹取岩あたりには熊のフンだと思われるものが17か所ほどあった。 クマが冬眠から覚めたことを伺わせる。

登山者には1人しか会わずに歩いてきたので寂しいが、 熊には会いたくないなと思い、熊鈴とラジオをつけて歩みを進めていく。

鷹取岩は小さな岩が何個も集まったような大きな岩でできていて、登りやすそうだけれど 絶壁だし、岩がもろそうだから、誰も登らないのかな?などと考えていた。 ジムでやっとリード5.9が登れたので、クライミングの練習も頑張りたい。

下山時にも急な岩場が点在していた。 わたしは、下山が苦手なので慎重に降りていく。 麓までの登山道も一部崩壊していたり、落ち葉が深い。 今回は、雪は一部に残っているだけで軽アイゼンを使うことはなかった。 振り返ると、男体山が見えた。やっぱりかっこいいなと思う。

鎖場や岩場の訓練、体力をつけるために山を歩いたけれど、風景にもとても癒された日になった。 アクセスが大変だけれど、機会があればもっと深いところまで歩いてみたい。

記:吉田

過去の山行記録