2021/01/22-23
八ヶ岳 北沢・南沢
L加藤智、望月
アイスクライミング
2022/01/22(晴)
10:30赤岳山荘駐車場 - 11:30山ノ神の氷瀑15:00 - 15:30赤岳山荘駐車場
今季の目標摩利支天大滝のリードの挑むべく八ヶ岳に向かった。
山の神の氷瀑で肩慣らし。山ノ神の氷瀑は、北沢のショートカットを過ぎた先で北沢の河原に降りるフィックスロープを頼りに河原に出てから、木を支点にして滝の取り付きに懸垂下降する。そのまま、懸垂のロープをTRとして使用できるのでアプローチ至近の練習場として有用であった。
滝の高さは10m、幅は7mほど。直瀑から80度くらいの滝で氷の内側に水が流れているのが見える。 着いた時には先行4人組パーティがいたが、すぐに帰ってしまったのでじっくりと練習に励んだ。 ロープワークの再確認と同時懸垂の練習も行って初日の行動を終了とした。
赤岳山荘に戻り、久々のテント泊で気合を入れた山飯を作り19時に就寝。 白ワインが随分良い働きをしてくれたおかげでよく眠れた。
2022/01/23(曇)
7:45赤岳山荘駐車場 - 9:00南沢大滝分岐 - 10:20摩利支天大滝15:0 - 16: 00赤岳山荘駐車場
弾かれた。
バイルも、全身全霊で打ち込んだ魂も。
この言葉に尽きる。誰かと比較してではなく、摩利支天大滝に対して自分が弱過ぎた。 一体何テンしたのだろうか? 氷は打ち込むバイルを全く寄せ付けず、入った刃先に体重をかける瞬間に氷は弾け飛んだ。 シャンデリア状の氷柱を壊しながらスクリューを打ち込める場所を探し、パンプを誤魔化すためにバイルを何度も持ち直す。 情けない。
でも、楽しいじゃないか。登れないから。手が冷たいから。脆い氷に怯えながらも、楽しい気持ちが沸々と湧く。
この日の摩利支天は貸切で、氷と望月の間に自分だけ。雑念を捨て、登攀に集中できる。
大滝の左半分は水が滴り、飛沫で濡れたウェアは瞬く間に氷化する。
ここ数日は登られた気配がないようだ。
下山予定時刻まで思う存分TRを楽しんだ後、頭に浮かんだ言葉は
「もっと強くなって出直そう。」
二人で笑いながら下山した。
記:加藤智