城ヶ崎フリークライミング

日程

2021/12/04-05

山域

城ヶ崎

メンバー

L加藤、藤田、坂本、喜多、岸川、宮脇、吉田、望月

目的

フリークライミング

行程

2021/12/04(晴)
8:00 - 16:00 ファミリークラック

クラック練習のため、城ヶ崎へフリークライミングをしに行くことに。加藤リーダーによる綿密な計画のもと、各々目標ルートを設定して臨んだ。

東京は冷え込んでいたので、寒さに耐えながらクライミングすることになるかと思いきや、城ヶ崎は晴れ渡っていて暖かく、クライミング日和だった。

ファミリークラックエリアに到着後、まずは、主に新人向けにクラック講習を実施。テーピングの仕方、カム・ナッツの構造理解とセット方法・外し方について、時間をたっぷり使って勉強することができ、先輩方に感謝したい。また、シスター・クラック5.9にトップロープを張ってもらい、ハンドジャム・フットジャムのやり方も教わった。新人は見様見真似でもじもじしながら、クラックを登る感覚を徐々につかんでいった。
一通りの講習が終わった後は、シスタークラック5.9、ビギナーズクラック5.7、アンクルクラック5.9,、ブラザークラック5.10bあたりで、藤田・坂本に張ってもらったトップロープを使いながら、各々クラックの練習に励んだ。

1日目のクラック練習を無事終え、普段であれば、お風呂に入って、お酒とご飯で疲れを癒すコースが鉄板だが、今回の山行は一味も二味も違った。夜の部として、壮大なグループワークが計画されているのだから。
超特急でお風呂とご飯を済ませる者もいれば、講習会が終わる22時まで禁酒を強いられる者もいて、リラックスする間もなく、今晩の宿に着くやいなや夜の部スタート!

グループワークの内容は事前に公開されていなかったので、加藤リーダー進行のもと、言われるがまま次々にタスクをこなしていく作業に、皆不気味さを感じていたが、実施したことは、お互いの性格、気質や思考を知って、より良いチーム作りを目指すための取り組みだった。
初めにチェックインと呼ばれる儀式をして、その後、かなりの的中率に驚かされる16persona性格診断を行って、一人ずつの診断結果が発表された。メンバーの性格タイプを皆で共有すると、触れこみ通り、概ね当たっていたこともあり、かなりの盛り上がりをみせた。
次に、性格診断結果から2グループ(計画型と柔軟型)に分け、NASAゲーム(架空の緊急事態に陥ったと想定し、脱出し生存を図るゲーム)と呼ばれる、チームメンバーの意見を一つにまとめて、一つの答えを導き出すコンセンサスゲームを行った。このゲームを通じて、何か物事に対処するときは、個人の判断よりも、チームで話し合い同意した判断を下すことの有用性と大切さを実感。
続けて次に、実際に八ヶ岳阿弥陀岳で起きた遭難事故を元にしたケーススタディを用いて、緊急時に行動計画をどのように立てるべきかを考えるグループワークを行った。100%正解に当たる回答というものはないが、チームで話し合い、メンバー同意のうえ、一つの判断をすることの大切さを学んだ。 最後に、加藤リーダーからの締めとして、なぜこのようなグループワークを行ったのか、そして、ベストなチームメンバーを構成して達成したいこと(錫杖の仲間作り)が発表され、めでたしめでたしとなった。
またワーキングの途中には、看護師吉田による捻挫テーピング、藤田による三角巾を用いた固定の練習も行った。テーピング、弾性包帯、三角巾、足首固定専用テーピング、それぞれ良し悪しがあるが、ガチガチに固定しすぎず、それなりの時間安定して歩行することがKeyとなることを学んだ。
以上が、昼の部以上に綿密に練られた夜のグループワーク講習会であった。
講習会後、予定通り22時過ぎにはお酒解禁となり、皆、自我を解放して、この日一番の盛り上がりを見せたことは言うまでもない。

2021/12/05(晴)
9:00 - 16:00 ファミリークラック

翌日、二日酔いと寝不足と戦いながら、好天の城ヶ崎ファミリークラックへ。風が少なく、穏やかな気候だった。
前日と同様のルートでアップやクラックの復習をしながら、ファザー・クラック5.10b、ブラザークラック5.10bあたりを触る。
喜多、岸川はファザー・クラック5.10bをトップアウトし、最高の笑顔を見せた。新人らは新たにフィンガークラックを藤田より習い、ちょうどいいサイズ感の岩を使って練習。望月は、ファザー・クラック5.10bの中~下部(核心手前まで)を触り、なんとなく感覚を掴めた。核心はつぎまでの宿題とする。

所感

2日間の素晴らしいローケーションの中、城ヶ崎クライミングを終えて、まずは、新人のクラック練習に時間を割いてお付き合いしていただいた加藤リーダーをはじめ、先輩方に感謝します。トップロープで色々なルートに触れることができ、とても良いクラック練習になりました。
そして、チームビルディングを目的としたグループワークは、皆の意見をじっくり聞いたり、自分自身の意見を出して話し合う練習となる貴重な時間でした。
安全に楽しく山行をする上で、強いリーダーに頼りきるのではなく、皆で強いチーム作っていく大切さについて気付きを得ることがきました。

記:望月

過去の山行記録