日光白根山 東稜

日程

2019/10/26

山域

日光白根山

メンバー

L加藤(智)、岸川、榎田(一)

目的

山登り

行程

2019/10/26(晴曇)
9:30ロープウェー頂上駅 - 10:45弥陀が池 - 11:30五色沼避難小屋 - 12:00東稜取り付き - 13:30頂上 - 15:00 下山

関東地方および関東以北・以東の最高峰であり、日本国内にはこの山より高緯度で(もしくは東に位置し)この山より標高が高い地点は存在しない。厚さ3cmはあるジューシーな肉汁溢れ出るとんかつに秘伝の味噌ダレをつけて頬張りながら、wikipediaを眺めて”なるほど”と呟いた。

どうりで頂上は軽装の登山客で賑わっていたわけだ。東京から2時間強でこれる2500m峰。遠景に富士。近景に男体山や谷川を望み、ロープウェーで2000mまで高度を上げれば、3時間で頂上だ。初心者にもお手軽な山である。しかし、冬となればどうだろう。独立峰のような山容は強い北風が身を削りに来るだろう。溶岩ドームの荒々しい岩壁の支点は脆弱に違いない。
きっとアルパインムード満天なルートだ。今回はその下見だ。そういった気持ちで、錦秋の日光白根山のバリエーションルートに挑んだ。

東稜への取り付きはロープウェーの駅から日光白根を挟んで正反対側。それまでの間は鬱蒼とした樹林帯のトンネルに閉じ込められて歩く。歩くたびに降り続いた雨を吸いこんだ落ち葉から水が染み出し、靴の周りに小さな水溜りを作っては消える。 五色沼を過ぎ、樹林帯を超えたあたりの登山道からトラバース気味に東稜に取り付いた。第一岩稜は強傾斜の草付きで、だましだまし草をつかんで登る。安心できる支点になりそうな灌木は見当たらない。尾根に上がると全体的にザレていて、歩きづらい。冬場はきっと雪と氷でコンクリートされてるだろう。 第二岩稜は念のためロープを出す。セカンドはボディビレイで上げたが、冬場ならどうだろう。右側から巻いた方が無難か。東稜はやがて一般登山道に吸収され、そのまま頂上に辿り着いた。

振り返るとたった今歩いてきた岩尾根が五色沼まで続き、最高なロケーションだと改めて思った。帰り道の温泉でさっと汗を流し、超熟成ドリームポークとんかつの待つ店へ街道を急いだ。

記:加藤(智)