八ヶ岳

日程

2021/12/25-26

山域

八ヶ岳アイスクライミング

メンバー

L加藤、望月

目的

アイスクライミング

行程

2021/12/18(曇)
11:20やまのこ村駐車場 - 13:50赤岳鉱泉 - ジョウゴ沢付近散策 - 16:30赤岳鉱泉

アイスクライミングのシーズンになったので、アイス始めに八ヶ岳へ。望月にとっては、厳冬期の登山経験が浅いため、耐寒訓練を兼ねたアイス練習となった。

天気予報では、この週末は大寒波と言われていたが、予報通り、晴れている下界でも空気がかなり冷たかった。道中、中央道から見えた富士山の山頂付近は雪煙を上げ、八ヶ岳は厚い雲に覆われ、不穏な様子に不安を覚えつつ、美濃戸口に到着。

今回の山行の核心は、凍結した美濃戸林道。4WD,スタッドレス,チェーンを装備した加藤の新車で、慎重に走り、無事に駐車場に到着。こんな天気の中ではあったが、美濃戸口、やまのこ村の駐車場は、それなりに車が入っていた。12/18からアイスキャンディがオープンしたのも影響していたのかもしれない。

駐車場で荷物を整理して、初日は、赤岳鉱泉まで向かう。
冬の装備で歩くのは、先月の立山以来。1ヶ月ぶり。前回のパッキングの反省点で荷物が多すぎて自分の体力に見合っていなかったので、不要なものは極力置いて身軽で行くことに。立山の時よりは体感重量は減ったが、全体のボリュームはあまり変わらない。防寒着類の一つ一つが幅をとっている気がするので、圧縮方法を今後改善したい。

赤岳鉱泉に向かう途中、大同心、小同心を垣間見た。南八ヶ岳は一面雪に覆われ真っ白となり、荒々しい姿だった。大同心稜、小同心クラックは、冬のバリエーションルートとしては、難しい分類には入らないと聞くが、見るからに厳しそう。本当に登れる日がくるのだろうかと不安を覚える。

赤岳鉱泉に着くとアイスキャンディが見えてきた。まだ全面開放とはなっていないが、トップロープがすでに張られてにぎわっていた。
この日は、残念ながらアイスキャンディの受付が終了してしまっていたので、赤岳鉱泉近くを散策して、加藤より冬の八ヶ岳の地形についてレクチャーを受ける。アイスクライミングルートの偵察をしに、赤岳鉱泉から硫黄岳方面のルートへ入り、ジョウゴ沢の入口まで足を進めた。雪が深く、あまり人が入っていないようだった。今シーズン乙女の滝、大滝に行けるように、アイス特訓したいという思いが沸々と沸き上がり、加藤にお願いして、翌日は朝からアイスキャンディに向かうことに決定した。
日が落ちて、冬の八ヶ岳はどんな寒さなのだろうかと、不安に思っていたが、厳冬期防寒対策用に準備した寝袋や防寒具がかなりいい働きをしてくれて、快眠。

2021/12/19(曇時々雪)
8:30赤岳鉱泉 - 9:40行者小屋 - 10:30赤岳鉱泉 - アイスキャンディー - 13:30撤収 - 15:40やまのこ村駐車場

翌日、張り切ってアイスキャンディに行くものの、受付終了していたので、赤岳登山に変更したが、朝から雪がちらつき、一面真っ白。
出発時間が遅かったこともあり行者小屋までで引き返す。一応、中岳展望台に寄ってはみるものの、予想通り景色ゼロ。途中、何人か登山者とすれ違い、ほとんどが行者小屋までだったが、赤岳から下山してきたというサンタ帽をかぶった男性に会い、話を聞くと、稜線はかなり雪深く風も強かったとのこと。まつ毛の先まで凍ってかなり厳しい気候だったことがうかがえた。

赤岳鉱泉に戻ると、なんと、アイスキャンディ”受付中”となっている。これは登るしかない。妙にテンションもあがって、登れるかどうかも分からないまま、シーズン券を購入。ジムのフリーパス券も買ったことないのに、この選択は合っているのかはわからないが、時には勢いも大切ということで自分に言い聞かせる。
アイスキャンディの利用方法についてのしっかりした動画を見た後、ついにアイスエリアに入場。加藤は数年ぶりのアイスというが、すいすい登っていき、さすがである。運動能力の差をひしひしと感じる。私は、加藤や他のクライマーの見様見真似で、登りたいように登り、きっとひどいフォームだったのだろうが、想像以上に楽しかった。なめ滝状の2面と、垂壁1面を各2回ずつ登った。望月は腕がパンプしてしまい、垂壁トップアプトできずだったが、それでも、初めてのものは楽しく感じる。今回、加藤より、アックス、アイゼンの利かせ方、アイスの危ない箇所、クライミングフォームなど、いろいろ習うことができたので、これからアイスキャンディに通って、技術アップを目指したい。

記:望月

過去の山行記録