三連休に原が目標としていた阿弥陀岳北西稜と中山尾根登攀を計画した。
初日は北西稜取付きへの分岐を探しながら南沢を歩き、行者小屋で幕営した。
10日(晴)
4:00起床-出発5:30-6:00摩利支天側取り付き-8:50尾根2600付近9:00-11:25 2ピッチ目(草付上)-13:00阿弥陀岳頂上13:20-14:20行者小屋
朝は4時に起床、暗いうちから南沢を下り、前日に確認した分岐から入っていったが、かなり東方向に戻るようになり時間をロスしてしまった。ワカンは必要無い程度の積雪だったのが不幸中の幸い。
標高2600m付近からロープを出し、リッジのトラバースを経て岩壁基部まで2ピッチで進んだ。岩壁基部は日陰のためか指がかじかんでしまい、思うようにカラビナを使えなかったりして苦労した。
基部からは残置ハーケンやカムを使い支点をとり、藤田がトップで登っていった。
最終ピッチが核心部だが、出だしが良いホールドがなく難しいため藤田に長いスリングを支点にかけてもらいお助けに使った。
終了点近くの凹角部には残置スリングやガバがあり、こちらはすんなりと越えることができた。
終了点からリッジを詰め少し歩くと阿弥陀岳山頂に到着した。
天候に恵まれて景色は最高でした。
11日(曇時々雪)
4:00起床-6:20出発-9:10美濃戸口
起床すると弱い風雪とガスが立ち込めていた。日中も次第に悪くなる予報のため、中山尾根を中止した。下山しながらベストな分岐を探したので次回はそこから入りたいと思う。
反省点はアプローチやロープの選択、手指がかじかんだ状態での操作が遅いなど多々あるので、2人から今回教わったことを今後に活かしたいと思う。
また、北西稜の岩登りは楽しかったので、次回はトップで登れるように経験を積んでいきたいです。
なお、今回ビーコンを装着し、プローブ、スコップを担いで登攀したが重さは気にならず、今後も必要なルートには携帯するようにしたいです。
(記 原)