谷川岳 西黒尾根と天神尾根 歩荷

日程
2018年8月5日
山域
谷川岳
メンバー
L山崎、瀧濱
目的
肩の小屋へのお礼
天気
行程
天神駅 08:20~09:50 肩の小屋 11:20~11:45 オキの耳 11:50~12:10 肩の小屋 12:20~14:30 谷川資料館

2016年、谷川集中時の万太郎沢、2017年、個人山行時の一ノ蔵南稜でに肩の小屋にお世話になってしまった。何を隠そう、僕は2年連続で世話になっている。ようは、そのお礼、償い山行だ。

森下さんが大好きだというコークハイの材料、250mmの缶コーラとウイスキーを小屋へ上げる。

この計画を立てたのは、現在同期の中で、雲稜会の「良心」と囁かれている山崎。

わたしは2ヶ月前に痛めた足首がまだ痛むため、まだあまり荷は担げない。何かの拍子に行動が困難になるのではないかと不安もある。そのため量より質をと、そこそこ良いシングルモルトを1本。350mlのソーダ水10本。山崎は250mlコーラ60本、350mlビールを12本あげる。僕は乗車券を購入し山崎と別れケーブルカーに乗り込む。

そう、僕は天神から、山崎は西黒からである。座っているだけでどんどん高度を稼いでいくケーブルカー。灼熱の中、荷を汗だくになりながら担いでいるであろう山崎に思いをはせた。

無事山頂で山崎と合流。西黒で馬場さん会ったと山崎が言う。その時馬場さんに「森下に言われたのか!」と聞かれたらしい。もちろんそうでない事を伝えたらしい。

森下さんが不在だったので、奥さんにお礼の品々をお渡しすると、喜んでくれた。あまり気を使わないでいいんだからね。と言ってくれた。そしてキンキンに冷えたコーラと、トン汁を出してくれる。償い山行なので一度は断ったのだが、、、最終的にはしっかりいただいた。

トン汁をいただいた後、せっかくなのでお久しぶりのピークを踏んだ。やはり素直にうれしい。

途中、山崎が珍しく太ももがつっていた。多分早く着いた僕を待たせまいと急いで登ったのが原因ではないかと思う。僕は岡からもらった【芍薬甘草湯】を持っていたので、それをあげた。本当に効くらしい。

小屋へ戻ると森下さんが戻ってきていた。帰りにおろすものがあればおろしますよと山崎。本当に良く気が回る。2人で寝袋を6つおろす。

今年も谷川の集中をやることを伝えると、森下さんに「今年も楽しみにしているよ。」とニンマリな笑顔で送り出してくれた。

寝袋は化繊のものなのでかさむ。ザックがなかなかいかつくなるけど軽い。すれ違う人に凄いねぇと沢山言われたが実はとても軽い。けどなんだかいい気分だった。

ケルンも確認してきたが、補修もしっかり固まっており、大丈夫そう。

天神が混んでいたので、帰りは2人で西黒を降りた。やはり下山の方が足首に負担がかかるようで、1時間ほど歩くとなかなかな痛み。今回は使うまいと思っていたストックを使いなんとか下山。でもだいぶよくなってきた。

寝袋は資料館に置いといてくれと森下さんに言われていたので行くと、馬場さんがいた。僕らを見るなり馬場さんが、ちょっと怖い顔して、「森下に言われたのか!」と。いえ、沢山世話になってるので、好意でです。と誤解がないよう伝えた。そして帰り際に、馬場さんが「お疲れ様!」と労いの言葉をかけてくれた。なんとも言えない充実感が溢れた。

先輩方が作ってくれたこの雲稜会と肩の小屋の繋がり。大切にしていきたい。

(記 瀧濱)

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