休日だと送迎バスも山小屋も混雑するということで、貯まった代休を使って連休前に一足先に南アルプス南部へと出発した。
7/13迄は畑薙第一ダム左岸駐車場の利用となる。
平日ということもあり、駐車場には10台ほどであったが、送迎バスは30名とほぼ満席だった。
初日は千枚尾根を登って千枚小屋までのルートだ。
展望のない登りがひたすら続く中、途中で雨に振られ、精神力勝負の幕開けとなった。
2日目は荒川三山・赤石岳を越える予定だったが、晴天が続く予報となり、予備日を1日とっていたので荒川三山をのんびり周ることにした。
千枚岳を越えるとミヤマキンポウゲが咲き乱れる広大な花畑が広がっていた。
クロユリ、イワカガミ、ミヤマタンポポ、ハクサンイチゲなど花を愛でた後は、荒川小屋名物のカレーを注文。花より団子なメンバーたちであった。
3日目は赤石岳を越え百間洞山の家までの行程だ。
赤石岳まで急登が続くが、展望が良い稜線歩きのため身体が軽かった。
百間洞山の家も食の誘惑が多く、名物はジェラートパフェとトンカツである。
昼はトンカツではなく、かつ丼とのことだったが、早速注文すると1人分しか用意ができないとのこと。
黙って秋山先輩に譲ることにした。
4日目は聖岳を目指す。気付けば1日1百名山である。
中盛丸山、小兎岳、兎岳とアップダウンが続き、精神的にも肉体的にも一番キツイ1日となったが、やっと今回の山行の目的とも言える体力作りには良いトレーニングとなった。
テン場に着くと、隣になった方、道中で会った方が酒や肉など振る舞ってくれた。
最終日は聖沢登山口までの大下りだ。
連休となり夏期臨時駐車場がオープンすると、150台以上も既に駐車されていると山小屋で聞き、送迎バスの本数も少ないことから夜明け前に出発したことで、バスにもすんなり乗ることができ、早々に帰路に着くことができた。
総距離40kmを越え、累計高度差は4500mと体力作りには最適な縦走コースではあったが、下山してみると誰一人痩せておらず、気付けば山小屋グルメを満喫した山行であった。
(記 岡)