日 程 :2017年12月8日-12月10日
山 域 :西表島横断道
メンバー:L柳下、瀧浜、他1名
12/8:羽田 6:15 - 9:50 石垣空港 ? 石垣港 11:00 - 11:40 西表島大原港 - タクシー - 浦内川観光 - 駐車場(泊)
12/9:6:00起床 - 7:30出発 - 裏内川観光 8:00 -(船)- 8:30 軍艦岩 - 9:00 マリウドの滝展望台 - 9:30 カンピレーの滝 - 9:50 西表島横断道入口 - 10:40 第二山小屋跡 - 11:00 イタジキ川出合 - 13:00 中間広場広場 - 13:30 第一山小屋跡 - 15:00 大富口 - 16:30 大原港 - 石垣港 - 石垣市内ゲストハウス(泊)
12/10:石垣空港 - 羽田
12月8日(曇)
石垣空港に降り立つと予報通りの曇り。この時期は雨が多いらしく曇りでも御の字のようだ。
食材やガス缶は西表島のスーパーで揃えることにして、石垣港までタクシーを飛ばす。
上原港に向かう船は冬はほぼ欠航で、予定通り大原港行きの定期船に乗りこむ。
この日は波が高く船はジェットコースターの様な勢いで上下に揺れた。
大原港に到着し目的の裏内川下流にある船着場を目指しタクシーを西へと走らす。1日目はこれから乗り込むクルーズ船の関係もありとにかく時間がない。途中のスーパーで買い出しを済まし、乗船予定の14時前に裏内川観光に到着。
裏内川を軍艦岩まで遡上するジャングクルースの申込みと入山届けを提出。すると計画していた西表横断道でのビバークが近年禁止になったとのこと。
営林署にも入山のため連絡をいれると、やはりキャンプは全面禁止との回答。どうやら遭難騒ぎや入山者のマナーなどの問題で、ガイドなしでの入山自体があまり歓迎されていないような雰囲気。
裏内川から1日で大富まで抜ける以外の選択肢はないようだ。
歩行時間を考えると朝一に出る9時のクルーズ船でも大原港に戻るのはギリギリ。
9日には石垣島に戻っておきたい僕らは最終5時半の船に遅れるわけにはいかない。
どうしたものかと相談していると追加料金が8時にチャーター便を出せるというのでお願いすることにした。
西表島はキャンプ場以外でのキャンプも禁止らしく、近場のキャンプ場に連絡をいれるが繋がらず、駐車場で目立たない様にテントを張らせてもらうことにした。
案の定、おまわりさんに職質されたが、事情を説明すると気をつけていってきてくださいとあまりお咎めはうけなかった。
12月9日(曇)
8時にクルーズ船に乗り込み観光案内を聞きながら30分ほどで軍艦岩に到着し船を降りる。
ここからカンピレーの滝までは観光地であり歩きやすい道が続く。
カンピレーの滝を川ぞいに歩くと左手に「西表島横断道」の入口の看板がある。西表島横断道に入ってもイタジキ川出合までは大した徒渉もなく、踏み跡もしっかりとしている。
テントを張るつもりだったイタジキ川出合はある程度広さがあり、増水でもなければ快適なキャンプが楽しめただろう。
ここからイタジキ川を遡上してマヤグスクの滝を見にいきたかったのだが当然そんな時間はなく、いそいそと徒渉するポイントを探す。
すぐ対岸に山道へと入っていくロープがはってあるのを見つけそこから徒渉。ここから道が急に悪くなってくるが、赤テープが短い間隔でつけてあるので注意して歩けば道に迷うことはないと思う。
しかし、短いが繰り返し出て来る徒渉ポイントには足をとられるほどの泥が溜まっており、普通の登山靴で入ると苦労することになる。
長靴がおすすめです。
テン泊装備で休みなく歩き続け、かなりバテバテになりながら西表横断道の終点「大富口」に出たのは15時だった。
ここからさらに林道が10キロ以上あり、大原港はさらにその先だ。時間的にギリギリなので林道の出口でタクシーを呼ぼうとかけ足で先を急ぐ。
林道の途中で作業している人がいたので話しかけてみると、大原港まで車で送ってくれるという。感謝しながらありがたく車に乗せていただくことに。おかげで港にはずいぶん早くつくことができた。
12月10日(晴)
この日は帰るだけ。お昼には出発の格安チケット故に石垣島を廻るわけでもなく早々に飛行機乗り込んだ。
西表島横断道でのキャンプ禁止はとても残念。クルーズ船を出してくれたガイドさんや林道で車に乗せてくれた現地の方も1日では全然楽しめないと残念がっていた。
確かにジャングの中の植物や地勢を楽しみながら歩くという今回の目的はまったく満たさない修行登山となってしまった。
なんでも禁止にしてしまう近年の風潮にいささか疑問を感じない訳ではないが、何かあれば迷惑するのは現地の人々や関係者。
安全とマナーには気をつけて山を楽しんでいきたい。
そんな中、西表山猫らしき動物が山道を横切るのが見れたのは、はたまた馬鹿な人間がこんなところで何しているのかと向こうが見ていたのかもしれない。 (記:柳下)
2泊3日の弾丸ツアー。縦断路は基本的には一般登山道のようなものでした。しかし植生が全く違い歩いていてとても新鮮です。大きなシダ植物や、広い葉の植物。観葉植物があちらこちらに自生していました。
道を少しでも外れようものなら、目の前は植物の壁に阻まれ行動は困難になります。
ジャングルは人が歩き続けているからこそ歩くことができるのだなと強く感じました。
枝沢は沢山あります。鉈でもない限り入ることのできなそうでしたが。興味が湧きます。。
それより何より、イリオモテヤマネコ(だぶん)を見ることができたのは幸運でした。5秒、、いや3秒くらい。
訳あって、楽しみにしていたジャングル泊は叶いませんでしたが、とても楽しい旅でした。
やはり遠方の自然、旅は面白い。
次西表に行く機会があれば、間違いなく海を選択します。笑
また、シーカヤックの経験が欲しいと強く感じました。 (記:瀧濱)