2017年10月28日-29日  谷川岳一ノ倉南稜


日 程 : 2017/10/28-29
山 域 : 谷川岳一ノ倉沢烏帽子沢奥壁 南稜
メ ン バー:LL柏木、二宮、瀧濱、山崎、野島
10月28日(土)曇りのち雨
谷川岳ロープウェイ下の駐車場で仮眠
起床4:30 出発5:10 → 6:00 一ノ倉沢出合 6:15 → 7:00 ひょんぐりの滝上の懸垂ポイント → 7:25 ひょんぐりの滝 → 7:30 テールリッジ→ 8:38 南稜テラス 9:10 → 12:00 馬の背上部 13:00 → 14:50 南陵終了点 15:10 → 18:10 一ノ倉岳避難小屋 18:50 → 20:40 肩の小屋

10月29日(日)雨
起床6:30 肩の小屋 8:30出発 → 10:10 天神平ロープウェイ

10/28 
登攀ペアA:柏木・山崎・野島(全ピッチトップ柏木、セカンド山崎・野島)
登攀ペアB:二宮、瀧濱(2ピッチ目のみトップ二宮、セカンド瀧濱。他のピッチはトップ瀧濱、セカンド二宮)
→ Aが先、Bが後に続き登攀した

一ノ倉沢出合に着いた時点では天気は曇り。山頂付近にはガスが広がっていた。天気予報も夕方までは雨は降らない予報なので登攀を行なった。
南稜テラスまで順調に進む。南稜を登っている先行パーティーが見えるが、なんだか不安定だ。馬の背を登っている途中で、そのパーティーが苦戦をしている。
追い越せないので仕方なく待機。
先行パーティーのトップが最終ピッチの垂壁にとりかかったが登れず戻ってきた。

そんなこんなで結局1時間程待たされることになった。風もありとても寒く、体が固まった。

その後登攀を再開し、柏木が最後の垂壁にとりかかる。これがなかなか難しいようで、テンションを交えながら挑戦するが断念。後で荷揚げすることにして空身であがってクリアした。その後全員終了点に立った。
南稜終了点の少し上のテラスで休憩し、懸垂で降りるか稜線に向かうか検討するが、稜線に抜けた方がヘッデンだが一般道で安全に降りられるということで稜線に向かうことにした。

5ルンゼの頭への登攀は山崎トップでロープを出した。ここは浮石だらけで相当に悪かった。この後の登りで柏木が疲労の為ペースダウン。
小休憩を交えながらゆっくりと登る。
この頃から雨が降ってきた。

なんとか稜線に出たが、稜線は風が強いこともありそのまま一ノ倉岳避難小屋に入る。

小屋ではお湯を沸かして皆でココアを飲み行動食を食べた。柏木の負担軽減のため、ガチャを山崎・野島で分担して持った。

小屋を出て下山を開始するが、二宮の足の調子が悪いため、とりあえず肩の小屋まで行くことに。

肩の小屋に着き、時間も遅いのと二宮の足も悪いのでここでビバークすることに。

玄関でごそごそしていると森下さんが出てきて食堂へ案内してくれた。ストーブをつけてくれ、カップラーメンまでご馳走いただきとてもありがたかった。寝袋まで貸してくれてもはやビバークではないが、とにかくありがたかった。またコーラを担いで来ようと思った。


10/29

朝食までご馳走いただいて体は完全回復。森下さんとしばし雑談後、天神平まで歩く。下山後は柏木と橋本が電話でやりとりし、橋本のところへ寄らせていただくことになった。橋本が予約していただいた料理屋さんで定食と鍋をご馳走いただいた。暖かい気遣いをいただいてとても嬉しかった。


ずっと行きたいと思っていた今回のルート。ルートは変化に富んでいて新鮮だった。フリクションの効く岩、滑りやすい岩、苔付き、浸み出し、脆い岩、草付きなどなど、どれも良い経験となった。次は天気の良い時に来たい。



今回僕らの山行の裏で、前田、荻原が僕らのバックアップしてもらい、あらためて山登りは現場だけで登っているわけではないと実感しました。
また、肩の小屋の森下さんにも世話になり、下山後は橋本にご飯をご馳走になりました。。
現場では柏木、二宮に大変世話になりました。皆さま、本当にありがとうございました。
ただ、素晴らしい景色を見れ、素晴らしい経験をする事が出来ました。
衝立岩をはじめて間近でみて、よくこの壁を登ろうと思ったなと同時に、とんでもない事を成した会なのだなと感動しました。
山行を支えていただいた前田、荻原、森下さん、下山後暖かく迎えてくれた橋本、そして山行メンバーの皆様、本当にありがとうございました。    (記:瀧濱)