2017年10月1日  米子沢


日 程 : 2017/10/1
山 域 : 米子沢
目 的 : 沢登り
メ ン バー: L岡、瀧濱
天 気:快晴
桜坂駐車場06:45 → 06:53米子沢 → 10:22巻機山避難小屋10:34 → 10:53御機屋(巻機山山頂の標) → 11:00巻機山11:03→
11:08御機屋(巻機山山頂の標) → 11:18巻機山避難小屋11:28 → 11:36ニセ巻機山 → 12:03 6合目 → 12:15 5合目12:26 → 12:49桜坂駐車場

元々は楢俣川前深沢へ行く予定だったが、岡の仕事の都合で1日潰れ、急遽日帰りで行ける米子沢へ。

桜坂駐車場に着くと、駐車場はほぼ一杯。すでに沢装備を整え米子沢へ向かうパーティーが数組いた。やはり人気のある沢のようだ。

最初はがっかりするようなだだっ広い河原を歩くが、進めば進むほど水量が増え明るい美しい景観が広がる。
すでに数パーティが入渓していた。僕らは7時頃の入渓だったが、もう少し早くてもいいかもしれない。

今回僕らは2人。軽快に遡上。どの巻道も踏み跡がしっかりしていて、滝の登攀についても特に不安を感じるような場所はなかった。5段35mの滝で左岸を10人ほどのパーティーがロープを出し登攀していた。多分ガイドのパーティーだと思う。また別パーティーが右岸をノーロープで登攀していた。こちらは多分どこかの山岳会であると思う。僕らと同じくらいの年齢の方達だった。そのメンバーの中に1人初心者がいたようで苦戦している。手取り足とり先輩達が滑らないように踵を抑えたりして、アドバイスを送りなんとか登攀していた。見ていてとても不安を感じた。正直ロープを出せばいいのにと思ったが、僕らが後ろで待っているからプレッシャーを与えてしまったのかもしれない。こういう時でも、初心者と入る場合は焦らず、後ろは気にせず安全第一で行動したい。とそのパーティーの行動を見てあらためて思った。

僕らもその右岸を登攀。ホールド、スタンスもしっかりあり特に不安は感じなかった。その後、そのパーティーから先を譲らせていただいた。

ゴーロを過ぎた後にある8mの巻道で巻きすぎてしまった。僕が後ろを歩いていたので、まず先に気づかなければならなかったと反省。素直に来た道を戻ると、しっかりと踏みあとのある降り口を発見。なぜ気づけなかったのだろうか。。丁寧にペンキで印も付いていた。。
Y字状の15mの滝で手前で1パーティと会った。ルートに悩んでいるようだった。
するとどうぞ先にいってくださいと。

するとずっと僕らの歩く前に付いていた、濡れた足跡は消えどうやら先頭になる。岡と先を見るがルートは明瞭。登攀も特に悪いところはない。
やはり視界に自分たち以外見えないのはいい。

Y字状の15mの滝の下で大休止。滝の落ち口から見える山の稜線は真っ青な空のおかげで紅葉が映えなんとも美しい。たまりません。後ろから来たパーティーの方が追いついてきて写真を撮っていただいた。この方達は50代くらいの方と60代くらいの方の3人。少し話すと、10年前に訪れた時の感動が忘れられず、再訪したらしい。その話を聞き深く納得。それほど美しい景観だった。
滝を超えるとそこは大ナメが続く。
まさにパラダイス!米子パラダイス!
ただ、事前情報でこのナメでの滑落事故があった事を知っていた。確かに濡れているとこはかなりヌメっており、ツルリンしたらまず止まらないだろう。今回僕も岡も靴はラバー。慎重に苔はかわし、乾いた場所を選び進む。正直なところ水量が多い場合は絶対に入りたくない。ナメの遡上は間違いなく危険。沢筋を外し逸れるしかないと思う。しかしこの大ナメは美しい。
大ナメを堪能し進むと沢は細まり小川へと変わりあたりは草原へと。これもまた美しい。

この小川付近には山椒魚が生息しているとの情報を仕入れていた僕は、それを見たかった。岩の隙間や、浅瀬をくまなく凝視しながら歩いていると、まんまと避難小屋と抜ける道をすぎてしまった。素直に戻るとこれでもかと赤テープが付いていた。
きっと岡も目の前の景色に目が奪われていたのだと思う。反省だ。
避難小屋へ着き着替えと飯。大休止。

今回は岡としっかりピークを踏み下山となった。

下山は小走りでおりたため暑く、上着はファイントラックのスケスケ1枚。おじさん2人が汗だくでおりてくるのを見て、一般登山者からは元気だなぁ。いいなぁ。と言われ、カップルにはクスクス笑われた。5合目からは僕らが歩いた米子沢がよく見えた。遡上した沢を一望できるのはなかなか気持ちがいいものだった。

米子沢は、水量が多い場合はやめた方がいいと思うけど、日帰りできるし、沢登り特有のツメのガレや藪漕ぎもない。何よりも美しい。
是非一度は訪れた方がいいと胸を張っていう事ができる沢だと僕は思った。   (記 瀧濱)