2017年9月3日 9月会山行 小川山


期間:2017年9月3日
山域:奥秩父 小川山
目的:岩トレ
メンバー:L山﨑、SL長谷、岡、坂本、瀧濱、桂野、柳下、原、
   2チームに分かれ行動、セレクションチームと烏帽子岩佐稜線チーム

〇セレクションチーム (瀧濱、坂本)

05:30金峰山荘駐車場06:00 - 07:00セレクション取り付き07:30 - 11:30二峰ピーク - 12:00セレクション取り付き - 12:30金峰山荘駐車13:00 - 13:15クジラ岩15:00 - 15:15金峰山荘駐車場

瀧濱、坂本チームはセレクション(7ピッチ・5.8)を登攀した。各ピッチの詳細は以下の通り。
・1P(5.5):久しぶりの外岩のため、2つあるルートのうち左からトラバースするグレードの優しいルートを選択。坂本がトップで登攀。
・2P(5.8):ランナウトするスラブは瀧濱がトップで登攀。フリクションはバッチリだったが、ホールドが細かく、慎重にジリジリと高度を上げるクライミングに肝を冷やした。
・3P(5.5?):トラバースからチョックストーンを潜るチムニーを坂本がトップで登攀。手と足を突っ張って登れる丁度良い幅を快適にクライミング。立ち木を終了点として登攀終了。
・4、5P(5.7、5.6):3手ほどのクラックを交えたピッチを瀧濱がトップで登攀。各ピッチ短いこともあり1ピッチにつなげて登攀。6Pのトラバース開始場所に気づかず少し上がりすぎてしまったため、クライムダウンした。
・6P(5.6?):カムを決めながら進むトラバースを瀧濱がトップで登攀。見た目よりもアンダーホールドがガバで快適なクライミングを楽しめた。終了点直前は隙間に体をねじ込みながらほふく前進で進む箇所があるため、ザックなどは取り付きにおいてきた方がよいだろう。
・7P(5.7):2股に分かれるクラックの右を登るルートを坂本がトップで登攀。前半はレイバック気味で登り、後半はオフウィズスを体を出して突っ張りながら登った。
金峰山荘駐車場からセレクション取り付きまでスムーズに行けば20分程度とのことだったが、迷ってしまい1時間ほどかかってしまった。また先行パーティーがおり登攀終了までも予定より時間をかけてしまった。
他にもう一つ登るルートをいくつか考えていたが集合時間に駐車場へ戻ってくることが難しそうだったため、駐車場から近いクジラ岩でボルダリングをすることにし、集合時間ギリギリまでクライミングを満喫した。
セレクションはグレードは優しいが、いろいろなクライミングを楽しむことができた。また、ボルダリングでは今年目標としていた課題のひとつエイハブ船長(1Q)をRPすることができ、個人的には短いながらも充実した山行となった。  記:坂本


〇烏帽子岩佐稜線チーム (山﨑、長谷、岡、桂野、柳下、原、)

05:30金峰山荘駐車場06:00 - 06:30取り付きー11P目手前12:00ー14P目終了点15:00(懸垂下降) - 金峰山荘15:30

6人だったので2人×3パーティに別れ登攀。登攀開始直前に1パーティ来たが当方が先に行く。先発は山崎-長谷ペア,次発は岡-原ペア、殿は柳下-桂野ペア。基本的にグレード的にはあまり難しい部分は無く、順調にロープを延ばしていく。本ルートにはプロテクションの類はほとんど打たれていない。時折先人の残したハーケンがあるくらいである。アルパインを目指すクライマーにはうってつけの好ルートだ。
 最初から後のパーティに煽られっぱなしだったが、6人も居るので致し方ない。イヤなら早起きすべきである。我々最後尾ペアが先に行かせたところでイミは無いと判断し、特に先には行かせなかったが4P目で当方が間違って左寄りにルートをとったところ、中央を登られてロープが結局交差、タイヘン困った。ルートに慣れていて登攀が速いのは良いが、こういうのは良くない。結局この後、コミュニケーションをとり、10P目登攀後の当方3パーティ合同での休憩中に先に行っていただいた。
 5P目以降は岩稜歩きに近い感じで、問題なし。10P目には有名なトラバース。桂野は外に出てクリアしたが体勢は安定しており、聞いていたほど怖ろしくはない。体をかがめて通過すると逆に怖いかも知れない。その後は、13P目に練習するには良さそうなクラックがあったが、マルチの途中ということもあり、時間も無いのでトライせず(先発の長谷は見事登攀)。14P目の歩きの後の懸垂下降点で敗退とした。
 ロープワーク、パーティのコミュニケーションが最も登攀速度に影響があると言うことを痛感した。次回はパートナーと事前の取り決めを密に行い、声を出さずとも登攀できるように努力することとしたい。また、後方パーティとの円滑なコミュニケーションも重要であると学んだ。今後に生かしたい。
 天気に翻弄されたが、皆のために尽力したリーダーに深く感謝の意を表し本稿を締めくくりたい。  記:桂野


セレクションチーム 
   
   
   
   
烏帽子岩佐稜線チーム