日程:2017年6月6日(火)晴れ
山域:谷川岳一ノ倉沢 中央稜~北稜下降
メンバーL浦、小林
ベースプラザP5:40~一ノ倉沢出合7:00~中央稜取付き8:30~ 終了点12:40~北稜下降点13:00~一ノ倉沢出合18:00~ベースプラザP19:00
今年は残雪が多いと聞いていたのでどうかなと思っていたのですが、とてもアプローチしやすかったです。
1P目小林リード三級程度の快適なフェース。少々逆層ですが丁寧に登れば特に問題なし。
2P目浦リードこちらも問題なく登れます。
3P目小林リードトラバースの一手が少し怖いですが、気持ちの良い緊張感です。
4P目浦リード核心のチムニーは残置スリングがありますが、バランス悪く使いづらい。濡れているのでいやらしいですが、一ノ倉沢の緊張感があるピッチです。
その後もつるべで登り、特に問題はなし。
9P目小林リード9P目は一度右に降りてルンゼを登ります。踏み跡は薄いですが直登でも登れそうで、明瞭な踏み跡を辿らずに直登してしまい時間ロスしました。
終了点から右に明瞭な踏み跡を辿ると北稜下降点に到着します。
懸垂2ピッチは明瞭ですが、そこからは笹薮でよくわからず、途中に下降点もたくさんあり迷います。
トポによると歩きのピッチもあるようでしたが、とても歩けそうな斜面ではありませんでした。コップ側にそのあと2ピッチ降りると、空中懸垂ポイントに辿り着きました。
ピナクルに向かって2ピッチ降りて、反対側の沢を渡り、もう1つ尾根を越えると衝立前沢です。
しばらく雪渓を下ると、途中から沢が出てきましたが、道もよくわからなかったのでそのまま沢を下りました。何度か滝で懸垂しなから目の前にテールリッジが見えるところまできました。雪渓が大きく壁になっており、左岸の尾根に上がりそのまま尾根を下りました。倒木が多く踏み跡もありませんが、上手く一ノ倉沢に降りられました。
北稜下降は分かりにくく、懸垂が終わってからがもっと分かりにくかったです。
本来は右岸の尾根に踏み跡があるようですが、今年は残雪が多く踏み跡がでていませんでした。
全体的に難しいルートではありませんでしたが、中央稜は岩がもろく信用できないホールド、スタンスで登らなくてはならないので、緊張感がとても楽しくありました。
北稜下降も今回初めてで、行ったことがないルートは考えながら歩きますし、雪渓処理もあり、とても充実した一ノ倉沢の山行となりました。
(記:小林)