2016年11月27日 丹沢水無本谷 アイゼントレーニング


日程:2016/11/27 (日)
山域:丹沢 水無川本谷
メンバー:L柏木、前田、柳下、岡、瀧濱、長谷、山崎、津嶋、桂野
天候:曇りのち雨
大倉バス停09:20 → 09:52竜神の泉09:54 → 10:27新茅山荘 → 10:42作治小屋 →
10:47戸沢山荘11:09 → 11:20天神尾根入口(旧書策新道入口) → 11:52F1 → 14:30引き返し →
15:03天神尾根入口(旧書策新道入口) → 15:08戸沢山荘15:25 → 15:29作治小屋 →
15:40新茅山荘 → 16:08竜神の泉 → 16:34大倉バス停

朝、渋沢の駅に着くと津嶋さんが居られた。後で分かったことだが、この二人、実は今日の山行について理解できていないのだ。津嶋さんはアイゼントレーニングが雪の無い岩でやるものだと言うことを知らず桂野はどこかの滝で定着して登ったり降りたりするのだろうと誤解していた。恥ずかしい限りだ。東京雲稜会は、沢登りをアイゼンで通常通り行うことでアイゼントレを行う伝統があるのだ。

 さて、三々五々とメンバーが集まってきたのでバス停に移動。バスにもトレッカー達が集まってくる。
バスはトレッカー達と我々を飲み込んで大倉へと走った。大倉から戸沢山荘までは長い林道歩き。これも後で知ったのだが、今回はいろはに飲みに行くのも大きな目的のひとつであり、車でこの林道を走ってしまうとドライバーは飲みにいけない。結果、林道歩きが発生した。1時間の冬靴による林道歩きはちょっと久しぶりで、これはこれで良かったと思われる。実は桂野、降りで少し靴擦れを起した。
多分靴紐の締め方が良くなかったのだと思われる。なお、長い林道歩きの間、時間を感じさせなかった岡さんの話術に感服したことはここで触れておきたい。

 林道歩きの末に、戸沢山荘に着いた。トイレの建屋で装備を付け、ついに入渓。まずは斜度の緩い沢登り。
久しぶりのアイゼンが岩に当たってキリキリ言う。しかし、驚いたのは沢に対して意外に強さを見せるアイゼンである。まったくのツルツルでない限り、必ず岩の窪みや出っ張りに歯がかかり、スタンスを確保できるのだ。これは良い。

 まずはF1。水量が多いので、水線の左を登る。鎖もついているのでロープは無し。全員特に問題なくここをクリアした。すぐにF2が待ち構えている。ここは水線の右を登攀したが、ロープを出した。
リードを瀧濱さんが取る。慎重に登り、ロープフィックス。後続はプルージックや登高器で登った。
ここで桂野フォール。ちょっと細かいスタンスに立てるのに気を良くして攻めたところが早速のフォールである。その後は目を三角にして登ったが既に代表に見られた後であった。

 F2をクリアしてしばらく登っていくとF3なのだが、ここで雨が強くなりこれ以上の登攀を断念。
撤退とした。F3からF2への撤退途中、巻きから沢へと戻るところでちょっとした斜面をトラバース中に桂野が立ち木に体重をかけて歩いたところ、実は立ち木が枯れていて、あわやというシーンがあった。当たり前だが、木が生きているかどうかよく確認して体重をかけないと危険だ。

 F2の懸垂下降でもまた素晴らしい話題を提供した者が居た。瀧濱さんだ。先ほどロープフィックスをした流れもあり、降りでも懸垂支点を構築してもらったのだがその際、代表の手ほどきを受けた。
しかし、少し長めのレクチャーを受けたことで、自分がザックを置いて作業していることを忘れ、そのまま降りてしまったのだ。その後はずっと彼が今山行の最大のヒーローとなったことは言うまでもない。

 後は何も無く、無事に入渓ポイントまで降りた。そしてこれまた戸沢山荘からの林道も特に何事も無く、無事に大倉バス停へと下山した。いろはは残念ながら仕入れの量を天候柄少なくしたので我々が着いたときにはネタ切れ閉店となっていた。さかなや道場でお茶をにごさざるを得なかった。とはいえこの店もそう悪くない。

 その後、柳下と桂野だけ高円寺で2次会を行い、さらに桂野は帰りの電車で寝てしまい、武蔵小金井から
タクシーを使って帰ったことは秘中の秘である(桂野 記)。