日程:2016年9月10-11日
場所:谷川岳 ケルン補修
メンバー:柏木(L)、前田、河野、鈴木(博)、斉藤、瀧浜、坂本、山崎、柳下
10日のみ参加 桂野
行動:
9月9日(金)
道の駅 みなかみ水紀行館 00:00集合 テント前泊
9月10日(土)
06:00 起床 - 06:30出発 - 07:00 谷川岳ロープウェイ乗り場 - 07:40 天神平 - 天神尾根 - 09:40 肩の小屋 - 10:00 ケルン補修作業 - 13:30 作業終了 - 肩の小屋
9月11日(日)
06:00 起床 - 07:30 出発 - 天神尾根 - 08:45 天神平 - 谷川岳ロープウェイ乗り場
9月10日(土)
谷川岳 肩の小屋近くにたつケルン。1972年に創立20周年を迎える雲稜会が中心となり建設された。雪が積もっても登山者に道標が見える様にと、ケルンは高く積み上げられている。その積み上げられた石部分のセメント補修が今回の目的だ。
深夜、みなかみ道の駅にテントを張り前泊。気持ちが良いので外のベンチでシェラフを被って寝る者も多数。朝方に合流予定だった斉藤車(斉藤さん、河野さん、鈴木さん)は、いつの間にか到着していた。
修繕に使用する50キロのセメントと25Lの水を振り分け天神平へと向かう。ズッシリとザックは重いが小屋泊まりで個人装備が少ないのはありがたい。
天気の良い天神尾根は登山者でとても賑わっていた。肩の小屋について小屋番の森下さんに挨拶後、ケルンの補修作業にとりかかる。
スカスカになってしまった石と石の間についた土や苔を取り除き、新しいセメントを詰めていく。速乾性のセメントは手早く作業しないとすぐボロボロに乾いてしまう。休憩をはさみ、セメントを全て使い切る頃には周囲は白くガスに巻かれはじめていた。補修を終え肩の小屋に戻ると、森下さんのご好意でビールを頂き乾杯。労働後のビールは格別にうまいっ!暫し山岳警備隊時代のことや1メートル近い岩魚のことなど、楽しい話しを聞かせていただいた。
9月11日(日)
6時に起床するも予報通り天気はあまり良くなく、外は湿ったガスで覆われている。残念ながら東南稜の登攀はあきらめて早めに下山することに。
はじめて入る谷川岳山岳資料館では、びっくりするような大きくて重そうな山道具が並んでいた。入口にあるキスリングは思ったより背負い心地が良かったが、きっと自分でパッキングしたら、あの様にはいかないのだろう。展示説明のプレートには南さんや武藤さんなどちょくちょく雲稜会の名前が散見された。ロープウエイ乗り場に戻ると休憩スペースのテレビでは先ほどの資料館にいらした馬場保夫さんの特集番組が流されていた。
湯テルメで汗を流し、近くの旅館たにがわにある、雲稜会OBであり日本山岳写真協会の会長である、橋本勝さんの常設ギャラリーに立ち寄った。収められた四季折々の素晴らしい谷川岳の写真の中には、河野さんと柏木さんの姿が!カッコイー!
その橋本さんが昼食をご馳走してくれるということで、前橋ICで降り氏の会社を訪問。特殊金属を加工するという大きな工作機械を見せてもらった。鈴木(博)さんなど機械に詳しい人にはその凄さがわかるらしい。美味しいカツ重をご馳走になりながら聞いたお話しでは、谷川岳のケルンが環境省の指定する第一号の建造物になったらしい。よくわからないが一号というのは凄い!
あらためて雲稜会の歴史と人との繋がりを感じた今回のケルン補修だった。
P.S.
コーラーやビールの差し入れ、部屋も広いスペースを確保していただきと多分にご配慮いただいた、肩の小屋 森下さん。今回、水を担ぎ上げたが「コーラーの方がい~な~」ということなので、10月の谷川集中では肩の小屋に250mlコーラーを背負って恩返ししたいと思う。みんさんも機会があれば肩の小屋にコーラーを届けてあげてください(笑)