場所 : 竜喰谷
日程 :8/6(土)
メンバー:L岡、SL坂本、記録瀧濱
天気:晴
8/5(金)
22:00国分寺-0:00道の駅たばやま-1:30就寝
8/6(土)
6:30【起床】-7:00【出発】-7:30【入渓】-【竜喰谷出合い滝】-8:10【精進場の滝】8:45【下駄小屋の滝】-9:16【曲がり滝】12:40【遡行終了点】15:15【石楠花橋付近駐車場】
竜喰沢の入渓ポイント最寄りの道の駅【道の駅たばやま】駐車場で車中泊。空は満天の星空。
夏虫の鳴き声と川のせせらぎ。夏の夜は気持ちがいい。岡、坂本、おじさん3人で流れ星を見た。
朝起きると肌寒い。真夏だと言っても毎回朝一番は気が引けてしまう。入渓。
まず渡渉。なるべく浅い箇所を探す。ヒザ上くらいまで入水。感覚的にだが水が多く、ある程度しっかり足をきめないと流れる。
すると竜喰谷の名前にふさわしい水が流れ落ちるホール。力強くかっこいい。
今回はついにラバーソールの沢靴を手に入れた。細かいとこでも効くし、履き心地も足にしっかりフィットしていい。【5.10のウォーターテニー】軽快に進む。ただ、ラバーだと滑る時は一気にツルン!といく。
これは、すでにラバーを履いていた会の仲間から聞いていたことだが、予想していたよりもいきなり滑る。ただ苔の色などを見て、どれが滑るのかを把握すればさほど乱されることはない。フェルト、ラバーどちらを買うか悩んでいる人がいたら、ラバーのを買うほうがいいとわたしは思う。
目に見みて見える光のシャワーを浴びながら、パチャパチャと沢筋を歩き、トラバースや滝をクリアして行く。今回は滝は巻かずに、登ろうと話していた。曲がり滝。まぁまぁ躊躇する高さの滝だ。
ここで初めてロープを出すことを決める。残置のハーケンがある。登攀が1番上手い岡がトップ。
登攀しながら全ての残置ハーケンのチェック、怪しいところでは、新たにハーケンを打ち、安全に、確実にメンバーに、全くメンバーに不安を感じさせることなく登っていった。瀧濱は最後にあがり、打ち込んだハーケンを回収。ハーケンはしっかり打ち込まれていて引き抜くのに苦労した。引き抜く際には、ハーケンに細挽きをかけビナで落としても大丈夫なようにしておいてから抜く。
ハーケンが抜ける瞬間はバランスを崩しやすいので注意が必要だ。無事【曲がり滝】の登攀が終了。岡はとても充実した生き生きとした顔をしていた。
次は、瀧濱→坂本と順番にトップをやろうと話していたが、そのあとは、それなりの滝は出てくるものの、ロープを出すようなものではなく終了。
そういえば何度か魚影をみた。沢釣りも早くやってみたい。そして下山となった。
下山でとったルートは、踏み跡もしっかりしているしとても歩きやすい道。一般登山道みたいだ。進むと、木製の橋。
先頭を歩いていた坂本がその橋を渡るとまぁまぁたわむ。。
なんか怪しい。。
次は岡。
岡もなんとなく怖さがあったよう。
岡は怖さを感じると鼻歌を歌い、怖さを克服するという技をもつ。気持ちよさそうに鼻歌を歌いながら橋を渡り出した。
橋はたわんでいる。。
わたくしは、岡が渡り終えるのを待つ。。
橋の3分の2くらい渡った、、と、その時!!
メキメキ!バキバキバキ!!
陽気に渡っていた岡が崩れた橋とともに谷側へ滑り落ちて行く! ヤベェ!
岡も必死に止めようと腹ばいになり手当たり次第いろいろつかもうとしてる!
止まらない!!
岡の脇を崩れた橋の破片が、滑り落ちて行く!!
止まれ!
と心から願った。
止まった。。
怪我は?!
と聞くと、
大丈夫!
と。
と同時に岡がゲラゲラ大声で笑い出した。
それにつられ、坂本もわたくしもゲラゲラ腹を抱えて笑った。
ただ、岡の顔色は真っ青。
人間の防衛本能で、パニックにならないようにそうゆう感情になったのだろうか。。
ロープを持っていた坂本が素早く支点を作りロープを垂らし岡を引き上げる。
5mは滑落したのではないか。。
岡は泥まみれ。
引き上げて再度怪我がなかったか聞くと、奇跡的に無傷。
冷静になればなるほど恐ろしい。。
人工物は信用しちゃダメだ。。
山に入ることが増え、慣れから来る完油断。。
そのあとは、再度みんなで気をつけようと確認しあい先へと進んだ。
なんかちょっとルートが違うかなと、地図を見直すと歩きやすい道に引っ張られ、もともと歩く予定と違うルートにはいってしまっていた。
方向は間違っていないし、地形図を見て進む。
急遽ルートを修正したため藪漕ぎを強いられたが、無事予定通りの場所に降りることができ、みな無事下山となった。
今回は怪我がなく本当によかった。
何もなかったから言えるのだけど、いい戒めになった。
帰りに【道の駅たばやま】にある【のめこい温泉】に入ると、岡が、
本当にどこも怪我してない。
どこもチクチクしない。
と。
なんだか、岡にはとんでもない守護霊がついているようだ。。
本当に、本当に何もなくてよかった。 (記:瀧濱)