2016年5月21日-22日 笛吹川釜ノ沢左(西)俣沢


日程: 2016年5月21日(土)・22日(日)
場所: 笛吹川釜ノ沢左(西)俣~甲武信ヶ岳
メンバー:L渡辺(三)、瀧濱、坂本
2016年5月21日(土)晴れ
7:06高尾駅→8:15塩山駅→9:35西沢渓谷入口9:55→13:48釜ノ沢出合→14:45両門ノ滝14:55→15:40幕営地

2016年5月22日(日)晴れ
6:05幕営地→9:20稜線→10:50甲武信ヶ岳山頂11:20→14:00西沢渓谷入口→15:40塩山駅

5月21日(土)

高尾駅で集合、電車バスを乗り継ぎ、ほぼ時刻表通りの9:35に西沢渓谷入口へ到着し、準備後登山口より出発。
舗装された道や吊橋を進み、鶏冠谷出合で沢靴への履き替え、ヘルメットハーネスを装着し、入渓。
鶏冠谷出合からいくつか滝が現れ、巻きながら進むとエメラルドグリーンの水が綺麗なホラノ貝ゴルジュが現れた。
しばらく写真撮影を楽しんだ後に、ゴルジュの右を巻いて山の神を目指すが、坂本が道中踏み跡を見失い、山ノ神へ辿り着けずに沢へ降りることになる。
沢へ降りてからはゴーロ歩きが始まり、乙女ノ沢をはじめ10mほどの滝が次々に現れ景色を楽しめた。
その後ナメが続き、その傾斜にフェルト底の沢靴だった瀧濱さんと坂本が苦しめられるも、なんとか釜ノ沢出合に13:48に到着した。
釜ノ沢出合から歩いてすぐに魚留の滝が現れ、そこをロープ無しで滝の左側から上がるとまるで人工的に作られたような美しい千畳のナメに入った。
写真撮影をしながら千畳のナメを進むと、3~5メートル程度の滝がいくつか現れ、それらを巻いて進むと、一つの滝壺に二つの滝が合流する両門ノ滝に到着。
両門ノ滝から左(西)俣に入り、1時間ほど進んだ沢の脇に、幕営に最適な高台があったため、そこで幕営し一日目が終了。

5月22日(日)

幕営地を出発後、1時間ほどのゴーロ歩きの後に、3~10m程の滝がいくつも現れる。
水量が少なく登れそうな滝は直登し、水量が多い滝は巻いて、高度を稼いでいくと、倒木が大量に現れ始める。
倒木はくぐったり乗り越えたりしながら進み、稜線が近づきはじめる沢の分岐で地図を確認し、沢から右へ外れてミズシの南側稜線へ出るルートを取る。
稜線直下に生い茂ったシャクナゲを藪漕ぎしながら9:20に稜線へ出るが、想定したよりも南へ出てしまい、時間と体力を奪われる。
ミズシからは一般登山道となり、そのまま道なりに進み甲武信ヶ岳山頂へ到着。
山頂で展望を楽しみ、休憩後に徳ちゃん新道を経由して下山。

【感想】
初めての沢登りだったが、甲武信ヶ岳のピークまで詰めることができ、大変満足の行く山行だった。渡辺(三)さん、同行させていただきありがとうございました。

今回の山行では大きく下記3点が勉強になった。
①1日目の山ノ神への道中、拳大の落石でヒヤリとする場面があった。
山である限り、何かが落ちてくる可能性があるため、先頭を歩く場合は常に注意し、発見した際はすぐに後続のメンバーに伝えられる様に、心の準備が必要だと感じた。
②沢のはすぐそこに見えるし、大丈夫だろうという甘い考えによる山ノ神への道中での道迷い。どんな道でも油断は禁物と再認識した。渡辺さん、瀧濱さん、失礼しました。
③フェルト性の靴底は、花崗岩では一切フリクションが効かず、スラブの登攀は難しいと感じた。次の沢ではゴム底の沢靴を試してみたい。                        (記:坂本)