2016年3月25日~27日  五竜岳~唐松岳


メンバー:L野水、桂野
3/25 9:00  遠見尾根取り付  15:00  西遠見にて幕営
3/26 6:30  出発 9:00  五竜山荘 11:00 五竜岳山頂 12:00 五竜山荘 18:00 唐松岳山荘
3/27 8:00 出発 8:15 唐松岳山頂   10:30 八方山荘  11:00 八方スキー場

●3/24 山行前夜

 10:00野水さんと合流。今回の山行の実現に対して厚く礼を言った。中央道をひた走り長野道を安曇野で降りて、道の駅かみしろにて車中泊。

●3/25 一日目 (遠見尾根取り付き~西遠見山)

 8:15、テレキャビン始動、リフトを乗り継ぎ、アルプス平着。地図を入念に確認して尾根に取り付いた。雪庇から離れるように気をつけてしばらく快適な尾根の登高。当然トレースはない。小遠見山着10:30。若干雪が深い。
野水さんの指示で、ワカンとアイゼンの双方を装着。このあたりから本格的にラッセルが厳しくなってきた。最終的には計画通り西遠見付近で幕営。15:00。

 その夜の食事はとりももやねぎ、白菜を用いた白湯スープの鍋。これは疲労にも効きそう。好評のうちに夕食も無事終わり、19:00就寝。夜中の間は風強し。

●3/26 西遠見~五竜岳~唐松岳山荘

 4:00起床。外へ出ると雲ひとつ無く微風。朝食はトマトリゾット。この日結局出発は6:30、起床から出発まで2:30かかっている。正直遅い、反省。
 登高開始。装備は昨日と同じアイゼンとワカンの両装着。間もなく、白岳の登り。
斜度の強いラッセル。白岳を登りきり、少し降ってついに五竜岳山荘。ここで9:00。
2時間半かかってテント場から登ってきたことになる。野水さんのザックに必要なものだけを詰めて、桂野が担いだ。

 登高再開。野水さんが先行、リッジに沿ってどんどん登っていく。野水さんのトレースを踏んでいったが、残念ながら桂野だけ踏み抜く箇所多数。モナカ雪だ。さくさくと登るはずが逆に神経をすり減らす登高。

 休憩が出来る平坦なスペースに着く。ここで11:00、立ち休み。
東面に対して張り出した雪庇から距離をとって斜度の低いリッジ沿いに登っていき、最後に若干切り立った雪壁に取り付いた。ピッケルのブレードを突き刺し、登っていく。

 11:30、五竜岳山頂。記念写真もそこそこに、下降開始。先ほどの立ち休みの場所でパンを腹に入れる。ここで、登りで使ったリッジ沿いのルートは
新雪がやわらかすぎて降りに使うはあまりに恐ろしいことから、桂野の提案で下に降りて大きくトラバースすることとした。五竜岳山荘に着いたのは12:30。遅い、桂野が。

 湯を飲み、行動食を腹に入れて慌てて出立。白岳をトラバース、その後に出てくるピークも全て巻いていってどんどん降る。しかし、また新雪が現れた。ただでさえ重いこの山域の雪がここではワカンにへばりつき大きな雪団子になる。時間は既に16:30。

 核心に到達。速度の遅い桂野が先行する。岩とミックスになった急な雪壁の登高。ピッケルは多分効いていない、足を踏み出す。踏ん張っているほうの片足を踏み外せばそのまま雪庇を飛び越えて墜落すると思われる。
そして、ネットの山行記録を読むと必ず出てくる雪壁についにたどりついた。
野水さんがロープを出し、桂野にちょいかけでハーネスに固定しろと指示。素早く腰がらみの体勢をとる。桂野が先に降りた。

 降りた先でロープを手繰る。踏まないように必死。雪壁にピッケルを刺す。
スリングをタイオフしてセルフを取った。そしてビレイ器をセット・・・している最中に野水さんが降りてきた。やっぱり当てにされていないかな・・・と落ち込む。

 その先、鎖場が続く。つかめるものは何でもつかんでとにかく前に進む。もう終わりかと思ってももうひとつ、もうひとつと言った具合に次の岩場が現れる。唐松岳山荘が見えた。
テントを張り、湯を沸かしティータイム。夕食はビーフシチューと赤ワイン。
野水さん曰く、「テント張ったら赤ワイン」が、野水さんの体を前に進めたとのことだ。

●3/27 唐松岳~八方尾根を下降~下山

 朝食はホワイトシチュー。野水さんの提案でガーリックパウダーを入れてみる。素早く朝食を摂ってテントをたたみ出発は8:00。

 唐松岳山頂を40分で往復。山頂では、がっちりと野水さんとシェイクハンド。八方尾根の降りはあっという間だ。山と高原地図の夏道コースタイムで3時間程度だが結果は1時間半。ハイキングムードの中、下山。八方山荘にたどり着いたのは10:30だ。

 今回の山行の実現にご協力いただいた各位に感謝いたします。野水さんのみならず山行許可を与えていただいた代表その他の方々にもここで改めてお礼申し上げます。
ただし、反省点も多くあるのでこれからも精進したいと思います。

〔記:桂野}