2015年3月21日~23日  八ヶ岳旭岳東稜


八ヶ岳 旭岳東稜  二宮、L秋山、野水、
2015年3月21~23日
21日曇りのち晴れ
7:30 国立駅集合
9:50 美くしの森駐車場出発~13:30出合小屋。14:30/15:40尾根取付き確認
22日 晴れ
2:40起床~4:00出発~5:00コル~6:30/8:00五段の宮取付き待ち~9:00 1P目終了~10:30/11:00権現頂上~13:30出合小屋
23日 晴れ
5:00起床~7:25出発~9:20美くしの森駐車場

数年前、八ヶ岳東面の天狗尾根に行ってから、次回は旭岳東稜に行ってみたいなと思うようになり、さらに美くしの森からも顕著に見える「五段ノ宮」と言われている岩稜。

旭岳からツルネへの稜線から見える、キノコ雪の上部リッジ、是非今年こそ登りたいと二宮さんを誘い、1月に計画した。が、思った以上のラッセルと装備不備などもあり、偵察で終わってしまった。

今回は、谷川の一ノ倉尾根を計画していたが、上越の天気が悪く、八ヶ岳方面は比較的良い予報だったので、急遽、旭岳東稜に変更し、3人でやって来た。

21日、出合小屋は、満員。テントも5張りぐらいあり、明日の旭岳東稜は多いとの情報を得た。
二宮さんが朝一番に取り付きたいとの事で、4時出発したが、すでに3時頃に出合小屋をたったパーティーや東稜上に幕営したパーティーに先をこされてしまった。
東稜の尾根へは、末端でなく権現沢右股を少したどって緩い雪面を右上し上がった。
樹林帯を少し行くと尾根が狭くなりクライムダウンし、その後、尾根の急な雪面を登っていくと五段ノ宮が目の前に現れた。五段ノ宮取り付きは、既に、4パーティー、私たち、後続に3パーティー、計21人になった。
3パーティーは左の灌木帯のルートをとり私たちを含めたパーティーは正面の岩稜帯に取り付いた。天気がよく1時間半待ちが苦にならなかったのが幸いだった。吹雪かれていたらとても待つ気がしない。
1P目二宮さんリードによる逆Vで登攀開始。
この一ピッチ目で1、2段を登るが核心で苦労し、手袋を脱いで抜けた。
2P目は岩場を右へ回り込み稜上へでた。途中、灌木帯から上がって来た6人のパーティーと交差し、少し待ちが入った。念のためアンザイレンでナイフリッジの稜上を行き頂上に着いた。

下降はツルネ東稜を利用した。
尾根通しに下降するつもりが、踏み跡をそのままたどって右側に吸い込まれてしまい、他のパーティーからそっちは違うよ。と、声をかけてもらった。
念のため、地図とGPSで確認し、尾根より右側にずれたところにいる事がわかり、トラバースで主尾根に戻って下降した。

今回は1月に比べ気候が穏やかで、快適な山行だった。気候条件や雪の付き方で、また違う山行を楽しませてくれるようなルートだった。個人的にはもっと岩場での腕力をつける必要を感じた。