H17年9/17〜9/20 オツルミズ沢                 


2005年9月17日(土)〜20日(火)
メンバー:二宮(L)、悉知、岡本
コース:
1日目
 中野発(前夜23:00) − 越後三山森林公園駐車場(1:30)
 駐車場発(5:50)− オツルミズ沢出合駐車場(6:00) − オツルミズ沢入渓(6:20) − カグラ滝(7:20)
 − カグラ滝上(9:50) − サナギ滝下の雪渓(10:25) − 大高巻中の樹林帯(17:00)

2日目
   起床(4:00) − 出発(6:00) − サナギ滝下部(9:20) − サナギ滝上(16:20) 
   − 大滝手前<4mCS滝付近>の河原(18:30)

3日目
   起床(4:00) − 出発(5:40) − 大滝上(12:30) − 標高1100〜1200m付近の大雪渓(16:30)
   − 標高1500m付近の河原(19:30)

4日目
   起床(4:00) − 出発(5:45) − 駒の小屋(9:30) − 小屋発(10:30) 
   − 越後駒ケ岳山頂・2003m(10:45) − 《グシガハナ経由》 − 十二平登山口・林道(15:20)
   − オツルミズ沢出合駐車場(16:00)

 「オツルミズ」とは、古く「落ちる水」と呼んだのに起因するようだ。詳しい資料は乏しいが、沢を遡行してみると、なぜ「ミズのオツル沢」と云われたのかがよくわかる。市販のトポ集などで数えてみても、滝の数は大小70〜80と桁違いに多く、滝の大きさにおいても、高低差200mを有する「サナギ滝」などの大きな滝がある。オツルミズは、行けども行けども水が降ってくる、国内有数の壮大なスケールの沢なのである。

 不案内な方のために記すと、オツルミズ沢は、越後駒ケ岳を水源に西へ向かって流れ、水無川に右岸から注ぐ標高差約1500mの沢である。地形図からもわかるように、下流域の等高線の幅は狭く、行程の前半は急峻で遡行も厳しい。谷が岩盤で形成されているため、岩登りの部分が多く、水量は雨量によって直接的に変化する。また、雪渓の有無によって、所要時間が大幅に変わる。高巻きは非常に悪く、上に追いやられれば、遅々として進まない。登攀技術も去ることながら、豊富な体力を求められるコースである。

 今回、我々は3人で3泊4日を要したが、平均的には2泊3日で、中には日帰りで抜けている熟練者もある。遅くなった原因は、一つは悪い雪渓に大高巻きを強いられたこと、もう一つは荷物の背負い過ぎなどが考えられる。更に言えば、ルートファインディングも完璧ではなかったような気もする。不可抗力ばかりでないところが悔やまれるが、事故もなく無事に遡行を終えたことに感謝し、良くも悪くも会の山行記録の一つとして、ここに綴りたい。

文章:岡本   記録については山行記録参照

9月17日(土) 快晴
 
オツルミズ沢は車の
50メートル先の右手で入渓
 
オツルミズ出合いの駐車場

オツルミズ出合いより
八海山を望む

首謀者の二宮(手前)
と悉知(奥)

入渓地点
(滑りやすい10m滝)

第一の関門、
カグラ滝(80m2段)

どうやって登ろうかな・・・

まずは記念撮影

メンバーは撮影係の
岡本も含め、計3名

ルートは水流の右側
・2ピッチある

カグラを越えて爽快な
沢登り

へつりでハーケンを
打った小滝

しばらく美しい沢と緑が続く

行く手を阻む嫌な雪渓
・奥にサナギの落ち口
が見える

グズった雪渓

さて、どこをどう巻くか・・・

岡本(撮影係)は余り出て
こないので、もう一枚!

快晴

大高巻きした右岸より
サナギ滝の下部を写す

こうしてルンゼを3つほど
越えた・・

けっこう高いところで
17時を迎える

遠く八海山が見えている

高巻き途中、水場を発見!

このブナの根元にテントを
張った(熊の爪痕あり)

幕営地はこんな感じ


9月18日(日) 快晴  

クライマックス、サナギ滝
(200m5段)下に出た!!!

すかさず記念撮影

サナギは左をどんどん登る

これでまだ、あと3ピッチ
くらい残ってる

八海山の高さに近づいて
きたような・・・

3ピッチ目を終え、悉知を
ビレイする二宮

サナギを越えるには、
まだちょっとある

足元は乾いていて快適

難関を越え、最終ピッチの
終了点で確保する二宮

最終ピッチ終了点からの
15m懸垂下降

サナギ滝の落ち口横から
の俯瞰(右が水無川下流)
9月19日(月) くもり時々雨

朝5時49分の泳ぎ

大滝越えの後、谷は
だんだんとなだらかに

疲れながらも余裕の表情

群生していた
ハクサンコザクラ

と、またまた大雪渓が!!!

連続する滝

美しい小釜と小滝


9月20日(火) くもり時々雨

最終日は、ずっとこんな感じ

振り向いても、それほど
険しくない

源頭部はとにかく
なだらかで穏やか

最後の目印、3mCS滝

リードをしてきた岡本も
たまには一枚!

このすぐ先、左上に駒の小屋
が見えてくる

正面には越後駒ケ岳

駒の小屋(寝具つき素泊まり
¥2000−)

小屋より東を望む

もういっちょ東を望む

さすがに記念写真を
撮らねば

小屋で何とか疲労を回復

越後駒ヶ岳は目と
鼻の先・小屋を出発

西の空

駒山頂

二宮隊長、お疲れ様でした!

最年少の岡本もさすがに
疲れた・・・

八海山が同じくらいの
高さに見える

越後三山の一つ、中ノ岳

グシガハナ経由の下りで
見たオツルミズの一つ南側
の沢、ブナツルネ沢

急な登山道を延々と下り、
やっとこさ林道到着

一日オーバーしたものの、
無事に帰還しました!